人間国宝の人形作家・鹿児島寿蔵の作品です。
鹿児島寿蔵は「こわれない、色の落ちない人形」を求め、研究の末、
昭和８年『紙塑人形』を創案し日本人形の世界に新たな革新をもたらしました。
宮中歌会始の選者を務めた実力派歌人としても知られます。

本作は好奇心あふれる愛嬌のある表情が愛らしく、寿蔵の幼きものへの想いと人形師の技術が
詰まった傑作です。

鹿児島寿蔵

1898年～1982年　福岡県福岡市生（84歳逝去）
1898年 福岡市上川端町に生まれる
1913年 小学校卒業後 博多人形師有岡米次郎に弟子入
1932年 「人形を作る時に扱い易く乾燥すると壊れない材料を」と
　　　　研究の末「紙塑人形」を創案
1955年 日本工芸会設立とともに正会員となる
1961年 重要無形文化財「紙塑人形」保持者認定
1968年 勲三等瑞宝章受章