加守田章二『1977 鉢』 共箱 銘有

加守田章二『1977 鉢』 共箱 銘有


商品名 加守田章二 『1977 鉢』 共箱 銘有
商品説明 加守田章二は昭和後期に活躍した陶芸家です。
独創性溢れる斬新な装飾スタイルを打ち出して一躍陶芸界の寵児となるも、50歳で白血病により他界、人々に強烈な印象を残して去った夭逝の天才陶芸家として伝説的な存在となり、その圧倒的な才能と偉業の数々は今なお現代陶芸界に異彩を放ち続けています。
作品の多くは東京国立近代美術館や敦井美術館、小川美術館などに収蔵されており、市場に流通することは極めて稀です。

本作は加守田章二が人気作家として大変注目されていた1977年の作品です。
良く焼きしまった黒字の鉢には白色の装飾を格子状に入れ、中央には青・茶・緑色の三色を緻密に並べた線で独特の模様が描かれています。
自身の作品に対する述懐をここに紹介します。

 私は陶器は大変好きです しかし私の仕事は陶器の本道から完全にはずれています
 私の仕事は陶器を作るのではなく陶器を利用しているのです
 私の作品は外見は陶器の形をしていますが中味は別のものです
 これが私の仕事の方向であり 又私の陶芸個人作家観です

「陶器を利用して」自分を表現することに挑戦し続けた加守田章二の貴重な作品です。
『加守田章二全仕事』掲載、東京国立近大美術館 展覧会出展作です。

寸法 高 5.5cm × 幅 46.8cm × 奥 33.2cm
付属品 共箱
状態 仕上がりもよく良好な状態です。
僅かな経年感は中古品の特性としてご了承下さい。
写真をよくご覧の上、ご検討くださいませ。
略歴

1933年 大阪岸和田市に生まれる
1952年 京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻に入学。
富本憲吉、近藤悠三の指導を受ける。
1956年 卒業後茨城県立日立市の「大甕窯」設立に参加、2年務めて退職する。
1958年 益子の塚本製作所で研修し34年、益子で独立。
1964年 「現代国際陶芸展」「陶磁の新世代展」に招待出品。
日本伝統工芸会正会員になる。
1966年 ジャパン・アート・フェスティバルに招待出品。
1967年 日本陶磁協会賞並びに高村光太郎賞を受章。
1968年 国立現代美術館主催「現代陶芸の新世代」に招待出品。
1969年 岩手遠野市で制作を始める。
1970年 「現代の陶芸―ヨーロッパと日本―」に招待出品。
1974年 藝術選奨新人賞を受賞。
1983年 49歳で死去。

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