ルーシー・リー
Dame Lucie Rie

オーストリア・ウィーン出身の女性陶芸家。
第二次世界大戦の戦禍を逃れて亡命した先のイギリスで活躍した。
柳宗悦やバーナード・リーチ、濱田庄司、河井寛次郎らと親交を重ねて
民芸運動の発展に貢献し、また自らも繊細かつ優美な独特の作風を確立した。
その作品は豊かな色彩と洗練されたフォルムで現在も高い人気を誇る。

ルーシー・リー Lucie Rie 略歴

1902年 ウィーンに生まれる。
1922-1926年 ウィーン工業美術学校でミヒャエル・ポヴォルニーに陶芸を学ぶ。
1937年 パリ万国博覧会で銀メダルを獲る。
1946年 ハンス・コパーが工房に参加。
1951年 ロンドンのバークレー・ギャラリーでハンス・コパーと共同展。
1960年 キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツで教鞭を執る。
1964年 東京の国際陶芸展に参加。
1969年 ロンドンの王立芸術学院より名誉博士号を授与される。
1972年 ハンブルク美術工芸博物館(de)で『Lucie Rie – Hans Coper Keramik』展。
1981年 CBEを受勲。
1989年 草月会館と大阪市立東洋陶磁美術館で個展。
1990年 脳梗塞で倒れ、以降、陶芸を続けることが不可能となる。
1991年 大英帝国二等勲爵士の称号を贈られる。
1994年 メトロポリタン美術館でハンス・コパーとの共同展。
1995年 脳梗塞により、ロンドンにて93歳で他界。