平櫛田中『福聚大黒天尊像』 銘有

平櫛田中『福聚大黒天尊像』

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作品詳細

商品名 平櫛田中『福聚大黒天尊像』
商品説明

日本彫刻界の巨匠、平櫛田中(1872~1979)の作品です。
平櫛田中は、高村光雲らに師事し、美術界の指導者・岡倉天心や臨済宗の高僧・西山禾山の影響を受け、強い精神性を刻み込んだ数々の名作を生み出しました。
高村光雲、荻原碌山、朝倉文夫などと並び、近代日本を代表する彫刻家です。

本作は、平櫛田中90歳の時に製作された福聚大黒天尊像です。
大きさ約8cmと小ぶりな球体のフォルムは柔らかく大らかで、細やかに描き込まれた金彩も美しく、全体に熟達した技術を感じさせます。
箱書きには「このつちはたからうちだすつちならで のらくらもののあたまうつうち」とあり、「この槌は宝を打ち出す槌ではなく、怠け者の頭を打つ槌である」といった意味です。
多くの苦難を乗り越え107歳まで現役を貫いた平櫛田中の、深い仏心の込められた作品です。

寸法 本体 高 7.2cm × 幅 8.0cm × 奥 7.8cm
台座 縦 9.3cm × 横 11.8cm × 厚 1.0cm
付属品 共箱 / 平櫛弘子鑑定証
状態 仕上がりも良く、概ね良好です。
写真をよくご覧の上、ご検討ください。
僅かな経年感は中古品の特性としてご了承下さい
略歴

平櫛 田中

1872年~1979年 岡山県井原市生(107歳逝去)
1882年 平櫛家の養子となる。
1893年 大阪の人形師・中谷省古に弟子入り、木彫を学ぶ。
1898年 西山禾山の臨済録の提唱を聞き、影響を受ける。
1901年 日本美術協会美術展に《唱歌君ヶ代》を出品、銀牌を受賞。
1907年 文部省美術展覧会(文展)第1回展に《姉ごころ》を出品、入選。
1908年 日本彫刻会第1回展に《活人箭》を出品。岡倉天心の推奨を受ける。
1914年 号を「田仲」から「田中」と改める。
1922年 日本画家の横山大観、下村観山、木村武山の尽力で
    台東区上野桜木町に住宅を建てる。
1930年 第17回再興院展に《五浦釣人》を出品。
1937年 帝国芸術院会員となる。
1944年 帝室技芸員に任命される。
1958年 制作開始から22年の歳月をかけ《鏡獅子》を完成。
1962年 文化勲章を受章。
1970年 東京都小平市学園西町に転居。
1972年 小平市名誉市民に推戴される。

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