熊谷守一『なむあみだぶつ』 軸装

熊谷守一『なむあみだぶつ』

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作品詳細

商品名 熊谷守一『なむあみだぶつ』
商品説明

日本の近代美術史に不滅の足跡を残した偉大な洋画家、洋画家・熊谷守一による書『なむあみだぶつ』です。
熊谷守一は裕福な家に生まれながらも世俗を離れた質素な生活を貫き、「画壇の仙人」と称され、絵画にとどまらず日本画や墨絵、書にも非凡な才を発揮しました。

本作は、筆の流れにまっすぐな心があらわれた、墨の濃淡の美しさが際立つ一幅です。
理屈を超えた精神性が宿り、静かな響きを届けます。熊谷守一の芸術観と人生哲学が凝縮された名号といえます。

戦後、病で亡くなった長女・萬が、逝去の数日前に黒板の片隅にふと書き残した「南無阿彌陀仏」の言葉。その白墨の筆跡は守一の字に似ていたといい、消さずに大切に残されました。この書もまた、深い祈りの心が映し出され、見る人の魂にそっと寄り添う一作です。

※「無一物 熊谷守一の書」に本作品が掲載されております。
 参考資料として掲載ページのコピーをお付けします。

※紙本、軸装作品

寸法 作品 縦112.0cm 横31.4cm
表装 縦201.0cm 横52.2cm
付属品 共箱 / 二重箱 / 参考資料
状態 ヤケやシミ、波打ち等も特に目立ったものはなく、概ね良好な状態です。
写真をよくご覧の上、ご検討ください。
僅かな経年感は中古品の特性としてご了承下さい。
略歴

1880年 岐阜市初代市長熊谷孫六郎の三男として生まれる
1900年 東京美術学校西洋画家選科入学
1909年 第三回文展に「蝋燭」を出展
1947年 二紀会創立に参加
1964年 パリで熊谷守一大個展が開かれ、好評を博す
1967年 文化勲章受章者に内定するも辞退
1972年 勲三等叙勲の内示があるが辞退
1976年 「アゲ羽蝶」が絶筆となる

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