斎藤義重
Yoshishige Saito

現代日本美術・前衛美術の巨匠。
大正から昭和初期に移入されたヨーロッパの前衛美術、とりわけダダイズムと構成主義を
手がかりに自身の表現を模索し、既成のジャンル分けでは捉えきれない作品で戦前から異彩を放った。
また、教鞭をふるっていた多摩美術大学の教室からも関根伸夫など優れた現代作家を数多く輩出した。

斎藤義重略歴

明治37年 5月4日、東京都出身
昭和8年 アヴァンガルド洋画研究所に入る(1935年離籍)
昭和11年 第23回二科展(東京府美術館)出品、初入選
昭和13年 二科会の九室会結成に参加
      絶対象派協会を結成(2月)、九室会に参加(12月)
昭和14年 第1回展に平面でも立体でもない作品『トロウッド』出品。
昭和32年 第4回日本国際美術展(東京都美術館)出品、K氏賞受賞
昭和35年 第3回グッゲンハイム国際美術賞展出品、優秀賞受賞
昭和38年 「現代絵画の動向―西洋と日本―」展(国立近代美術館京都分館)出品
昭和39年 第32回ヴェネツィア・ビエンナーレ出品
      多摩美術大学教授に就任(1973年退職)
昭和40年 -1967年)「日本の新しい絵画と彫刻」展
      (サンフランシスコ美術館ほかアメリカ巡回)出品
昭和53年 「斎藤義重展」(東京国立近代美術館)
昭和59年 「斎藤義重展」
      (東京都美術館、栃木県立美術館、兵庫県立美術館、大原美術館、ほか)
平成11年 「斎藤義重展」(神奈川県立近代美術館)
平成12年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000、出品
平成13年 6月13日、逝去。
平成15年 「斎藤義重」展
     (岩手県立美術館、千葉市美術館、島根県立美術館ほか)