猛暑が再来しておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
瀧屋美術では1週間のお盆休みを頂戴し、
フレッシュな気持ちで新しい半期を迎えさせて頂いております。
2021年下半期もまた、よろしくお願い申し上げます。
さて、TAKIYA ART MUSEUMで開催中の
「民藝とモダンデザイン展」では柳宗悦氏に多大な影響を与えた
”李朝”の美術品も多数展示しております。
”李朝”の魅力に迫るべく、柳宗悦氏の言葉を少しご紹介いたします。
氏はソウルの巧の家で初めて李朝の白磁壷を目にした際、
次のような感想を持ったそうです。
しめやかな淋しさや、静かな美しさが見る者の心に迫ってくる
(「彼の朝鮮行」より)
その他にも、食事のうつわとして中国陶磁と比べたとき、
その魅力を次のように表現しています。
「何か特別の時には中国のものは冴えていい。
客など来れば明の染付などは食事を引き立たせる。
だが静に語りたいときや、長く暮らす室では、
強すぎる器物では合わない。
そう云う時、朝鮮のものにつくづく親しさを覚える」
(「工藝」第十三号より) ※一部現代語訳
一つのうつわに、作り手のこころや親しみを
見出す感性をもって日々過ごせたら素敵ですね
本展示では、李朝の白磁壷や鶏龍山窯の徳利はもちろんですが、
壷に描かれた鳥や鹿モチーフののびのびとした可愛らしさにも
是非ご注目いただきたいです
展示は9月26日までとなっております。この機会にご覧ください
まだまだ暑い日が続きそうです。熱中症対策・感染症対策をされてお出かけください。
長くなってしまいましたが最後までお読みいただき有難うございました。(S)