民藝展開催中です

こんにちは。

早いもので鎌倉はアジサイの季節も終わりかけで、蒸し暑くなってまいりました。

皆様はいかがおすごしでしょうか。

TAKIYA ART MUSEUMで開催中の特別展示『 民藝 』は残すところあと1か月程となりました。

濱田庄司氏に関して、バーナードリーチ氏が記した文章をご紹介させて頂きます。

多くの西洋人は、何故濱田が自分の作品にサインをしないのかと尋ねる。
それは日本でも普通の事ではないのだが、そこに濱田への理解の手がかりがある。
濱田の作品は、藝術家と工人の間に架けられた橋であった。
彼は名声を得るための署名を望まず、作品そのものが語ることを欲した。
『私はいつも作品に名を入れる』と私は濱田に言った。
彼は、『君の場合は違うよ』と答えた。
名前を入れる入れないが問題なのではなくて、入れる場合も入れない場合も、
その中にある精神が問題なのだ。
私がサインをするのは、藝術家の防衛のためであり、濱田がしなかったのは、
無名の工人の擁護のためだった。私は今でも、濱田も私も、
それぞれの道において、いずれも正しかった、と思っている。

『わが友 濱田』文 バーナード・リーチ 濱田庄司蒐集益子参考館 1日本より

民藝展では濱田庄司氏、バーナード・リーチ氏をはじめ、
民藝運動に携わった多数の芸術家の作品を多数展示しております。

是非この機会にご鑑賞ください。(S)