美術館へのお誘い 鎌倉・吉兆庵美術館 ~初代宮川香山 生誕180年記念~

こんにちは。

だいぶ日も伸びて、鎌倉も日差しの暖かいお散歩日和が続いています。

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

鎌倉吉兆庵美術館さんから、展覧会のポスターを頂戴しましたので、

ご案内させて頂きます。

近代に横浜を起点として、時代の流行を敏感に取り入れ、西洋を魅了し続けた陶芸家がいました。

京都で代々茶陶を得意としてきた「真葛窯」の陶工 楽長造の四男として生を受けた初代 宮川香山(本名:宮川虎之助 1842-1916)は、幕末から明治という動乱期で経営難を経験し、明治4年には新天地・横浜へ窯を移築させました。

そのころ、安政6年(1859)に門戸を開いたばかりの横浜港で最も需要が高かったのが、生糸や茶、そして陶器でした。

香山は欧米人の嗜好を研究し、花瓶や壷に立体的な装飾を施した焼物を手掛け、開窯わずか5年後に開かれたフィラデルフィア万博での受賞を果たします。

このような斬新な作風で海外の人々を魅了しながらも、その作域はとどまることなく、釉薬研究やアールヌーヴォー調・中国趣味を意識したデザインへと展開します。国内外での博覧会で好評化を納め続け、次第に「マクズウェア」として西洋にその名が広く知れ渡るようになります。そのデザインと色彩は、デンマークのロイヤルコペンハーゲンなどの名窯に影響を与えるほどでした。

しかしながら、彼の技術は、四代まで継承されましたが、昭和20年の横浜大空襲で「真葛焼」は焼失し、その作品の多くは海外へと渡ってしまっていることから、現代では「幻のやきもの」となっています。

今回、吉兆庵美術館では、令和4年2月に生誕180年を迎えた初代宮川香山を記念いたしまして、横浜生まれの真葛焼コレクションをご覧いただきます。

(ポスターより引用)

会場:鎌倉・吉兆庵美術館

開催期間:令和4年3月5日(土)~6月5日(日)

※休館日:3月7日(月)、4月4日(月)、18日(月)、5月2日(月)、16日(月)

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催期間を変更する場合がございます。

下記HPよりご確認ください。詳細は、こちらから

https://www.kitchoan.co.jp/museum/

日本よりも海外で有名ともいわれる「マクズ」の超絶技巧を

間近で見られるチャンスです。是非この機会にお出かけください。(S)