加藤卓男
takuo kato

岐阜県出身の陶芸家であり、重要無形文化財「三彩」の保持者(人間国宝)。
美濃焼の名門・幸兵衛窯の長男として生まれ、戦後の過酷な闘病生活を乗り越えて作陶の世界に復帰。
1961年のフィンランド留学を機に、シルクロードの古代ペルシア陶器に魅了される。
20年以上の研究を経て、17世紀以降途絶えていた幻の陶技「ラスター彩」の復元に世界で初めて成功。
さらに正倉院三彩の復元など東西の陶磁文化の融合と伝統技法の再生において多大な功績を残した。

加藤卓男 略歴

1917年 岐阜県多治見市生まれ 父・加藤幸兵衛に師事
1935年 多治見工業学校を卒業
1940年 応召され軍隊に入隊。終戦後は広島で被爆したため、約10年間の闘病生活を送る
1961年 フィンランド工芸美術学校を修了
1963年 イラン、イラクなどの西アジアでペルシア古陶の発掘調査を開始
    第6回日展で特選北斗賞受賞
1973年 約1200年間途絶えていた古代ペルシア陶器の技法「ラスター彩」の復元に成功
1980年 宮内庁より正倉院宝物「正倉院三彩」の復元制作を委嘱される
1988年 紫綬褒章を受章
1995年 重要無形文化財「三彩」の保持者に認定
2005年 逝去